リンゴの一輪摘花作業を行いました。リンゴの花は一つの花そうに中心花1つと周りに3~5つ程の花が咲きます。その中で中心花が味や形の良いリンゴとなるので、実になる前に中心の1輪だけにしてしまいます。まだ蕾の状態でも作業は同じように行います。小さい実ができた後には摘花作業で更に数を厳選していくことになります(これはどんな果樹でも同じですが)。
今年(平成28年)のリンゴの摘花作業は4/20~25まで掛かりました(この間にリンゴの受粉作業も行った)。我が農園のりんご園はまだ幼木が多く量的にはまだまだです。
私はもっぱら高い脚立に登って上の方専門です。
ここは木を小さく育てて収穫する新ワイ化という育て方の園です。今やっている木の品種はシナノゴールドで花がきれいです。ゴールドというように黄色のりんごで冬場に出回ります。甘くてしっかりしていて日持ちの良いりんごです(ふじよりぼけにくい)。見掛けたら是非食べてみて下さい。
昨年新しく伸びた枝の途中に出た花芽を腋花芽(えきかが)と言いますが、腋花芽には良い実ができないので今のうちに花を全て取ってしまいます。
りんごも4/12早朝の低温による凍霜害に遭いました。基本的には中心花が一番早く咲くので、その時に低温に遭うと雌しべが駄目になってしまいます。当然、雌しべがやられてしまった花は摘んで残りの花の中で良いものを残していきます。
昨年も、梨もりんごも凍霜害にやられました。数年前までは凍霜害に遭うことは滅多にありませんでしたが、近年は開花が1~2週間早まり凍霜害に遭うことが多くなってきました。これも地球温暖化の影響と言えます。農業は自然の変化をまともに受けるので常に対応が求められます。
我が農園のリンゴ畑には、「ふじ」「秋映」「シナノドルチェ」「シナノスイート」「シナノゴールド」等々、いくつもの品種が植えられています。園主である息子や私の嫁さんはよく分かっているのですが、私はどれがどの品種なのかよく分からずにやっています。かろうじてわかるのは2種類くらいです。作業にも品種により少しずつ違いがあり私は言われるがままにやっていると言った状態です。