炭素循環農法・菌ちゃん農法の畝 5年目でやっと!

2025/12/8 やっと復活した冬採りキャベツ

2021年の春に炭素循環農法をはじめて5年目、2022年には菌ちゃん農法をはじめて4年目が過ぎようとしています。この間の様子や変化の概要を紹介したいと思います。

(この記事は2026年1月に書いています)

何でもうまく出来た 1~2年目

2021~2022年は植え付けた全ての作物がほぼ問題なく育ちました。葉物は虫にやられるものもありましたが、それなりに良くできていました。「これぞ炭素循環農法・菌ちゃん農法か?」と喜んだのも無理はありません。
この様子は「炭素循環農法 その2~その5」のページでも紹介しています。

作付けした野菜
葉物・・・白菜、キャベツ、小松菜、ほうれんそう、チンゲンサイ、空心菜、ネギ
根菜・・・大根、コカブ、人参、里芋、サツマイモ
果菜・・・ズッキーニ、カボチャ、トマト、ナス、万願寺唐辛子、トウモロコシ
など

炭素循環農法1年目のカボチャ、トウモロコシ

炭素循環農法1年目の人参、万願寺唐辛子、ズッキーニ

菌ちゃん農法1年目の トマト 他

どんどん悪くなる 2~4年目

畝や品種によって少しの違いはありますが、2年目位から年毎に出来がどんどんと悪くなっていきました。
キャベツ・白菜・チンゲンサイなどの葉物はどれも小さく虫にも弱い。
トマトやナスの木もまるで育たない。
カボチャのツルも伸びが悪く実も小さく少ない。
ズッキーニの木も小さく実数も少ない ・・・。

あまりに悲惨で、この間とてもこのサイトに掲載できるような(心理)状態ではありませんでした。

菌ちゃん農法2025 中々育たないカボチャのツル

炭素循環農法 2025 小さくひ弱なトマト

菌ちゃん農法2025 手前は今一のズッキーニ、奥は塔が立った冬採り白菜

5年目の畝で美味しく立派なキャベツが!

炭素循環農法の平畝のひとつですが、ここで継続して夏採りと冬採りのキャベツと白菜を作り続けてました。
2025年の冬採りのキャベツと白菜が、今までにない良い出来になりました。
サイズはまあまあ、キャベツは大変甘く柔らかな食味で、外葉も捨てるのが惜しいくらいな甘さ。

この畝は前年の秋にマルチとしてチップを被せてあったものを、春先になって深め(十数センチ)に耕し、このチップを深めに混ぜ込みました。
この直後に夏採りの白菜を植えたのですが、さすがに出来は悪かったです。この作を片付けた後でそのまま冬採りのキャベツを植えたところ、先に書いたように大変良い結果になったんです。

やっと復活した2025年 冬のキャベツ

年を追うごとに悪くなった原因は

毎年チップはそれなりに入れてきました。しかし、他の果樹などの仕事が忙しくなかなか手が回らない中で、植え付けの直前になってチップを入れて畝を作っていました。チップは1年近く野ざらし状態だったので「大丈夫だろう」と勝手に考えていました。
畝を作るのは最低でも植え付けの1ヶ月前まで、できれば2ヶ月前までと良く言われます。特に春先はまだ気温が低いので糸状菌など菌類の活動も低調です。今考えればとれも無理な話ですね。実際どの苗も植え付け後1ヶ月以上、成長がストップしていました。

もう一つの大きな原因は、地中の残留チッソがどんどん無くなっていったことが挙げられます。1~2年目の畝でどの品種も良くできたということは、何のことはない残留窒素のお陰だったということですね。残留窒素も無い、歯状菌などの菌類も不活発では育ちようがない、ということだったと思われます。

もしこの状態を脱却することができれば、そのときはじめて炭素循環農法・菌ちゃん農法になったとことになると思いました。

今後の畝作りについて

5年目でうまくいった要素のひとつは、土にチップを混ぜ込む深さにあるように思われます。

今まではチップを土のごく浅いところにしか入れてありませんでした。それでは作物の根域まで糸状菌が届かなかったようです。
5年目の畝作りの時に三角ホーで十数センチの深さまで起こしてチップを混ぜたのですが、そのときは深さ十センチより下の土が結構硬いと感じました。4年経っても下の土はまだカチカチだったようです。今まで作物の根や糸状菌が土の下の方へ入り込んで、自然に土を耕してくれるような気がしていましたが、それは少々期待外れだったようです。

今回、ある程度の深さまでチップを混ぜ込んだ結果、糸状菌が中までまわって土もフカフカになっていった感じがします。
菌ちゃん先生の最近の解説では、チップは分解が遅く腐敗を起こしにくい資材なので畝に深めに混ぜ込んでも良いとのことです。実際、菌ちゃんの農園では畝の上で管理機を走らせて混ぜ込んでいるとのことです。
林幸美さんの炭素循環農法の解説では「チップを撒いた後の耕起(土への混ぜ込み)は1年ごとに少しずつ深くしていき最終的には20cm位の深さまでにする」ということを述べられていました。
炭素循環農法も、菌ちゃん農法も、ある程度の深さ(20cm位)までチップを入れることが重要ではないかと今は考えています。

今までは虫対策のために防虫ネットは欠かせませんでした。菌ちゃん先生が言うには「健康的な野菜には虫は来にくい」とのことですので、今後うまくいけば、だんだんと防虫ネット無しに挑戦してみたいとも思っています。