栗の食べ方と熟成保存 (我が家)

我が家の栗の食べ方

我が家では販売に適さない栗のストックが沢山できてしまので、1週間~1ヶ月ほど熟成保存したものを次のようにして食べています。

 鬼皮が付いたまま圧力釜で12分(美玖里は15分)ほど蒸し、包丁で真っ二つに割って果肉をスプーンですくい出します。そのまま食味もしますが、ほとんどはビニル袋に入れて冷蔵庫で保存します。冷凍保存すれば3~4ヶ月持ちます。ただし、保存期間が長くなるほど味は悪くなります。

スプーンですくい出した栗の中身

スプーンですくい出した栗の中身 (圧力鍋1回分 生栗1kg強)

 炊いたご飯に、➀を少量の塩と一緒に混ぜれば簡単に「栗ご飯」ができます。栗を入れて炊いたご飯より栗の風味や甘みを味わえます。砂糖も不要です。
(我が家では1日3食×2ヶ月間 栗ご飯です・・・贅沢!)

 ➀を使って栗ペーストを作って保存し、ラスクなどに載せておやつにして食べます。栗ペーストの作り方はネット上にいくつも紹介されています。

 鬼皮に一周包丁を入れてから焼き栗にして食べます。魚焼き用の電熱器で火力「中」で十数分~二十分ほどで焼きます。

栗の品種と特徴・食味」のページの食味の結果は、主に➀や➁の方法によるものです。

栗の熟成保存について

どの品種も収穫直後の栗はあまり美味しくありません。冷蔵庫で1週間~1ヶ月間ほど熟成保存することで次第に甘くなります。ただし、保存方法を誤ると却って痛みが激しく、不味くなったり食べられなくなってしまいます。
今までで一番良くなかったのは直接ビニル袋に入れたときです。結露して2週間もすれば栗がカビで覆われてしまいます。新聞紙で包んでビニル袋に入れ、新聞紙を頻繁に交換すると良いらしいのですが結構面倒です。

<良い保存方法は無いか?>
一般の冷蔵庫では、設定温度よりある程度上がると冷却器が動き始め、設定温度よりある程度下がると冷却器が停止するというように、設定温度を中心にして2~3℃の上下変化を常に繰り返しています。このため生鮮品などは乾燥が進むと同時に結露も起き痛みが進みます。
業務用の恒温高湿冷蔵庫はこの温度変化が小さく湿度も高めに保たれることで、結露と乾燥を防いで長期保存を行うことができます。
なお最近の家庭用冷蔵庫にはチルド室やパーシャル室があり、これに近い状態で保存できるようです。因みにチルド室は凍るぎりぎりの0℃に保たれ、パーシャル室は微妙に凍らせる-3℃に保たれるとのことです。チルド室では開け閉めを最低限にすれば、結露も抑えられ良い条件で保存できそうです。栗の熟成保存温度としては少し氷温の方が良いとの記事もあります。であればパーシャル室は最適ですが、私はまだ試していません。
いずれにせよ栗はカビやすいので、結露に特に注意して時々様子を見ることが必要です。また、網袋のままかビニル袋に入れるか新聞紙で包むかなど試行錯誤も必要かと思います。

<恒温高湿冷蔵庫を導入>
平成29年、念願の恒温高湿冷蔵庫(中古)を導入しました。これで、量は限られますが温度0~1℃、湿度85%RH以上による熟成保存ができるようになりました。種類毎に網袋にいれたものを通気性が良いコンテナに入れて保存しています。ぽろたんを約1ヶ月間保存した後、カビや過乾燥もなく無事食味に至りました。この食味の結果は「栗の品種と特徴・食味 <ぽろたん>」で紹介しています。